植物病害の中には食糧や花き、花木、樹木などの生産に阻害要因となるものが数多く含まれています。また、平常は軽微な被害しか生じない病害でも、あるときは突発的に、あるときは慢性的に大きな被害をもたらすものに変化する場合も少なくありません。
これらの病害とうまくつきあい、少ない努力で最大の効果を上げ、被害を最小限に抑えるためには、常に優れた戦略が求められます。その戦略をたてるために最も重要で、かつ基本的なことは的確な診断を下すための情報と技術を得ることでしょう。本事典はそのような要請に応えるために企画され、制作されました。